転倒・骨折・介護予防のために。転倒予防について

こんな人が転びやすい〜転びやすい歩き方〜

あなたは転んだことがありますか?

転んだことがある人にそのときのことを聞いてみると、約46%が「普通に歩いていて転んだ」、次いで約23%の人が「小走りだった」と答えています。また、その時の気持ちとして約43%の人が「特に急いでいなかった」、41%の人が「急いでいた」、8.8%の人が「余裕を持っていた」と答えています。
つまり、転んだ人の半数は、そんなに急がずふつうに歩いていて転んだというわけです。


最近、つまずきやすくなっていませんか?

つまずきやすいのは、後ろ足のつま先でしっかり後ろに蹴っていないためです。
特に、高齢者で1度でも転んだ経験がある人は、「転ばないように」と考えすぎるあまり、目線が下を向き、腕の振りが小さく、歩幅が狭く、つま先から歩みをすすめる「すり足、ちょこちょこ歩き」をしています。
このような歩き方だと、視界が狭いため人とぶつかったり、つま先があがっていないためわずかな段差でもつまずいたりして転んでしまいます。


※(右図)すり足・ちょこちょこ歩きの特徴
・ 目線が下
・ 歩幅が狭い
・ つま先が上がらない
・ つま先で地面がけれない

すり足、ちょこちょこ歩きの図

高齢の方の多くがなぜ、このような歩き方をされるのでしょうか?

筋力が弱くなるため歩くのが遅くなり、体のバランスを取ろうと両足の幅が自然と大きくなり、股関節やひざを曲げ気味に歩くようになります。背中もやや丸くなるため腕の振りが小さくなります。これは、滑りやすい路面を歩いているときの歩き方に似ています。滑りにくくなるため、滑って転びにくくなることは確かですが、つまづきやすい歩き方になっています。また、「転ばないように」と下ばかりを見て歩く姿勢では、後ろ足を蹴ったり、歩幅を大きくしたりできません。これでは、なおさら、つまづいて転びやすくなってしまいます。
転ばないように歩いていた歩き方が、実は転びやすい歩き方だったのです。
協力:暮しの手帖社, 後援:日本骨粗鬆症学会 C yutakanahone-suishin-iinkai