転倒・骨折・介護予防のために。転倒予防について

転ばないための日常の工夫 〜正しく杖を使う〜

杖をつくのは転ばないためと考えられており、それは、非常に大切なことです。しかし足元が頼りなくなって転びやすくなる前に杖をうまく使って、今後に備えることもできます。

転びやすくなってから杖を使い始めても、使い方が良く分からず杖の役割を充分に果たさない場合があります。そこで、少し早い時期から杖を手にすることで使いこなすことができるようになります。

● 杖の選び方、使い方

1.杖の長さの決め方  杖の長さの決め方の図身長の半分+3cm程度(例:身長が156cmであれば78cm+3cmで81cm程度)が目安です。あるいは、腕や脚の長さに個人差がありますので、真っ直ぐ立って、地面から手首の付け根までの長さが良いとされています。
2.杖の握り方 杖の握り方の図握りの太さや形によっても異なりますが、人差し指と中指でまたぐような握り方がよいでしょう。
3.杖のつき方 悪い方の脚と同じ側に杖をつくと、100%の体重が悪い方の脚にかかってしまいますので、必ず、悪い方とは反対の側に杖をついて歩くものです。杖と片足を同時に出す方法、もしくは杖と脚を別々に出す方法があり、どちらでも、歩きやすい方で試してみてください。杖をつかって階段を昇る時には、杖を先にだして、良い方の脚から昇り、悪い方の脚を揃えます。階段を降りる場合には、杖を出し、悪い方の脚から出して、良い方の脚を揃えます。
杖のつきかたの図

是非一度やってみてください。杖をつくことが意外にむずかしいということがお分かりになることでしょう。

( 監修 / 武藤芳照:日体大総合研究所 所長、東京大学 名誉教授 )
協力:暮しの手帖社, 後援:日本骨粗鬆症学会 C yutakanahone-suishin-iinkai