関節痛〜ひざ・肩〜

ひざを鍛えて、転ばない体づくり

早期治療があなたを守る

変形性ひざ関節症と診断されたとしても、すぐに介護が必要となるわけではありません。しかしながら、変形性ひざ関節症の人は、そうでない人よりも介護の危険性が高いことも否定できません。そこで大切なのは、できるだけ早期から、整形外科医の指導のもとで変形性ひざ関節症の重症度に応じた治療を受けることです。薬物療法でも運動療法でも、その効果を把握するために定期的に整形外科にみてもらいましょう。

毎日の運動で転倒予防

変形性ひざ関節症性の方は、ひざ関節が伸びにくくなり徐々に太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)などの筋力が低下してしまいます。そのため、立ち座りの際に後ろに重心がとられたり、柔らかい布団の上でバランスをとれなかったりして転倒してしまいます。そこで、体の前側に重心を置く、親指に力を入れて立ち上がることを体操を通して、体に覚えてもらいます。
具体的には、タオルギャザー訓練(図1)やいすに座った状態からゆっくり立ち上がり、ゆっくり座る運動(図2)を10回繰り返すなどがあります。
タオルギャザー
立ち座り訓練

ロコチェック

バランス能力や筋力の低下によって転びやすいからだになっていないかをセルフチェックしましょう。

片脚立ちで靴下がはけない
家の中でつまずいたり滑ったりする
階段を上るのに手すりが必要である
横断歩道を青信号で渡りきれない
15分くらい続けて歩けない
2kg程度の買い物(1Lの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難である
家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である
ロコチェックで1つでもあてはまる方は、日頃から運動器の健康に注意をはらったり、毎日少しずつでも歩いたり、体操したり予防を心がけましょう。すでに腰やひざなどに痛みを感じていたり、バランスがとれずに不安定で転倒が心配な方は、早期に整形外科専門医にみてもらいましょう。

( 監修 / 藤野圭司 先生:藤野整形外科医院 院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai