関節痛〜ひざ・肩〜

変形性ひざ関節症の治療方法(手術療法)

治療方法の図変形性ひざ関節症の治療方法には、大きく分けて保存療法手術療法の2つがあります。保存療法にはリハビリテーション装具療法薬物療法があり、これらを組み合わせて行われます。手術療法は、保存療法で効果が得られない場合に選択されますが、この数は決して多くはありません。変形性ひざ関節症は、加齢による関節の変化が主因なので、関節の機能を維持しようとする患者さん自身の気持ちとがんばりがとても大切です。

手術の種類
具体的な手術内容
関節鏡視下手術 ひざの中にカメラ(内視鏡)を入れて行う手術です。
関節鏡視下手術の説明写真関節内を観察しながら、変成した半月板や軟骨、増生した滑膜や骨棘の処理を行います。創(キズ)も小さく、手術後数日で歩行が可能で、早期に社会復帰ができます。ただし、効果の持続性が短い場合もあります。
高位脛骨骨切り術 脛骨のかたちをかえて、O脚を矯正し、ひざの内側にかかる負担を軽減する手術です。
高位脛骨骨切り術の説明写真矯正した骨の部分がくっつくまで2~3ヶ月を必要としますが、重労働やスポーツを含めて活動できるまで回復します。ひざの変形が中等度で内側にとどまっており、40~60才代の方で比較的日常活動性の高い方が治療の対象となります。
人工関節置換術 変形した関節の表面を金属などでできた人工の部品で置き換える手術です。
ひざ全体が大きく変形し、痛みが強く立ち座りや歩行など日常生活に支障をきたす場合に行われます。痛みを取り除く効果は高く、日常生活に支障をきたすことはなくなりますが、正座などの深い曲げ伸ばしや運動などの無理は制限されます。人工関節置換術には、関節の表面全体を置き換える全置換術と部分的に置き換える単顆置換術(たんかちかんじゅつ)の2つがあり、関節の変形の程度などによって選択されます。
人工関節置換術の説明写真

【注意!】手術療法は保存療法に比べて創部の感染をはじめとしたいくつかの合併症に注意しなければなりません。主治医とよく相談して適切な方法を選択してください。


( 監修 / 大森 豪 先生:新潟医療福祉大学健康スポーツ学科 教授 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai