関節痛〜ひざ・肩〜

変形性ひざ関節症の保存療法:リハビリテーション

治療方法の図変形性ひざ関節症の治療方法には、大きく分けて保存療法手術療法の2つがあります。保存療法にはリハビリテーション装具療法物理療法、薬物療法があり、これらを組み合わせて行われます。手術療法は、保存療法で効果が得られない場合に選択されますが、この数は決して多くはありません。変形性ひざ関節症は、加齢による関節の変化が主因なので、関節の機能を維持しようとする患者さん自身の気持ちとがんばりがとても大切です。

リハビリテーション

変形性ひざ関節症に対するリハビリテーションの目的はひざの曲げ伸ばしの回復(可動域訓練)とひざを支える筋力の回復(筋力訓練)です。関節の2大機能である可動性と支持性を回復させるリハビリテーションは変形性ひざ関節症の治療のみならず予防法としても大変重要であり、多くの人に積極的に行っていただきたい内容です。

可動域訓練
風呂に入るイラスト可動域訓練は、変形性ひざ関節症によって関節の動きが悪くなったり、動く範囲が狭くなったりした場合に、その動きの改善や動きの範囲を広くするために行われます。
ひざの曲げ伸ばしの訓練は、まずひざを温めてから行うと痛みも少なく関節や筋肉も柔軟になっているのでより効果的です。蒸しタオルを10分程度ひざに当てたり、入浴時に浴槽のなかで訓練したりするのが良いでしょう。

筋力訓練
変形性ひざ関節症では、太ももやひざの周りの筋肉を鍛えてひざ関節を支える力を強くすることが大切です。仰向けに寝た状態や椅子にすわった状態で片方の脚を伸ばし(寝た状態では30~45度位に挙上)、そのまま10秒ほど支える方法はひざ関節を支える筋肉として1番重要な大腿四頭筋の力を鍛える簡単な方法としてお勧めです。また、水中歩行などプールでの運動は浮力のためにひざへの負担が少なく筋力をつけるのに大変有利です。

運動療法イラスト

【注意!】
リハビリテーションは自分自身でできる大変有効な治療法ですが、正しいやり方と適切な量が大切です。間違ったやり方や訓練のしすぎは返って症状を悪化させる場合もあります。医師や理学療法士の説明と指導をちゃんと受けることが必要です。


( 監修 / 大森 豪 先生:新潟医療福祉大学健康スポーツ学科 教授 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai